県産清酒の技術向上を目的とした取組
年に1度、この時期に行われている「群馬県清酒品評会」。
お話を伺うと、第1回が50年前ということではなくて、一時、中断していた時もあったそう。
再開時も御苦労があったそうで、長年にわたる酒造組合、酒蔵の皆さんの努力の蓄積によって、この50回目が迎えられたのだと実感しました。
審査
本日、3月14日は品評会の「審査日」ということで、審査会場を訪問させていただきました。
審査員は、関東信越国税局の鑑定官や群馬産業技術センター、他県の酒造関係の公設試験研究機関の専門家、そして、群馬県酒造組合の技術委員の皆さん。
技術委員の蔵元の皆さんも、今日はスーツの出で立ちで、審査に向けた真剣さ、緊張感が伝わってきました。
審査では、白衣を身にまとい、各審査員が寡黙に1点1点、きき酒をして審査を行っていきます。
部門は「吟醸酒の部」「舞風の部」の2部門
「吟醸酒の部」は、まさに一丁目一番地。
「酒造技術の研鑽」という点で、皆が共通して目標としている完成形にいかに近づけるか、高みを目指すものです。
今月末には「全国新酒鑑評会」の出品も控え、前哨戦の位置づけにもなります。
「舞風」は、群馬県産酒米「舞風(まいかぜ)」を使用し、酵母や水も群馬県産を使用するというルールで醸造された「オール群馬の地酒」。
「舞風の部」は、原酒での審査となりますが、こちらは、群馬県産酒米「舞風」を使用して、いかに美味しく仕上げることができているか、といった観点での審査になり、そのレベルは年々上がっているとのこと。
今年のエントリー状況は以下のとおり。
- 「吟醸酒の部」 16場 61点
- 「舞風の部」 14場 23点
1醸造場あたりに出品できるのは、「吟醸酒の部」は最大4点まで、「舞風の部」は最大2点まで、となっています。
結果発表、表彰式は3月17日(金)
この数年、コロナ禍で表彰式が行われず、結果発表のみでしたが、今年は久しぶりに表彰式が行われるそうです。
「吟醸酒の部」は上位7点が表彰となり、1位が総代として表彰状を受けます。
「舞風の部」は上位3点のみが表彰という狭き門。
今年はどんな結果になるのでしょうか?
どちらの部門も楽しみです!
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