新企画「酒蔵別探求」山川酒造編を開催
酒蔵ごとに様々なお酒を飲み比べて、各蔵で、自分のお気に入りの1本を見つけていただきたい、との想いから新たに開催させていただいた新企画です。
第1回の今回は、山川酒造さんに御協力いただき、開催しました。
いやぁ、楽しかったです!
YouTubeアーカイブにて御視聴いただけますが、今回は、その様子をブログにまとめました。
「山川酒造」特集
「群馬県の東のはずれで~」と蔵の説明をされる山川酒造の蔵元、山川さんに、特別飲み比べセットを作っていただきました。
「光東」、「利根川育ち」が代表銘柄となります。
「飲んで美味しい」、「飲み続けられる」お酒を基本コンセプトに、 造り手の自分達も好む「お燗酒」や「晩酌で美味しく飲みたいお酒」 として本醸造をメインで造っている酒蔵。
「しっかりとした味わいのお酒を造りたい」、「燗酒にして美味しいお酒を」、という観点から、山廃のお酒を仕込んでいます。
山廃の中では、少しソフトな飲み口のタイプ。
1本目:光東 佳撰(右から2番目)
地域の方が、1升瓶をケース買いされて、家に置いていただいている長年にわたって地域で愛されてきたお酒。
疲れを癒す酒として、 比較的、甘めに仕上がっています 。
「うまい酒 光東」
クリーム色ラベル
精米歩合65%の速醸、アルコール15度
夏はそのまま(常温)、冬は温めて、飲んでいただくのがオススメとのことです。
2本目:利根川育ち 山廃本醸造(左から2番目)
蔵元、杜氏が毎日の晩酌で飲んでいるお酒。
精米歩合65%、アルコール15度と、「光東 佳撰」と同様ですが、こちらは山廃造りとなっていて、複雑な味わいを楽しめます。
「光東 佳撰」と飲み比べることで、速醸と山廃の味わいの違いを楽しめました!
夏場はロックで氷を浮かべて、割る水の量で、自分好みのポイントを探しながら飲んでいただけます。
水で薄めても、しっかりと味わいを感じることができて楽しめるお酒となっています。
秋は常温、冬は燗で。
燗にした方が、味わいがまろやかになります。
いろいろな温度帯で楽しく飲める、飲み飽きしないお酒、山川酒造の晩酌酒ですね。
3本目:光東 上撰本醸造(一番右)
精米歩合60%の山廃造り。
「利根川育ち 山廃本醸造」とは、精米歩合5%の違い以外は同じ造り、ということで、精米歩合5%の違いを飲み比べすることができました。
5%で、こうも味わいが違うのか、ということは、とっても驚きでした!
60%の精米歩合だと「吟醸酒」を謳えるということで、 単に5%ということではなく、60%と65%が大きな差が出る、ということではないか、とおっしゃってました。
特に、燗にした時に、65%精米の「利根川育ち 山廃本醸造」よりも、60%精米の「光東 上撰本醸造」の方が、キレイな甘みが前に出て目立つようで、女性からすっきりキレイで飲みやすい、美味しいという声をいただくことが多いそうです。
こちらも幅広い温度帯で楽しめるお酒となっています。
是非、この違いを味わっていただきたいです!
4本目:利根川育ち 純米酒(一番左)
山川酒造の純米酒は、群馬県産酒米「舞風」を使用した「オール群馬の地酒」。
精米歩合は60%、今年は速醸で仕上げたそうです。
オール群馬の地酒「舞風」は、群馬県酒造組合全体の取組で、毎年4月に一斉解禁、発売しているものです。
山川酒造としては、ひと夏を越した時に、美味しく飲めるお酒が蔵のコンセプト、ということで、秋口に「山川」としてリリースする、この舞風のお酒は、熟成されて燗で飲んでいただくのがオススメとのことですが、4月の発売から夏までは冷やして飲んでいただくのがオススメだそうです。
本番は秋口ということで、「山川」を御期待ください!
5本目:利根川育ち 純米吟醸(真ん中)
酒米「美山錦」を使用した精米歩合55%のお酒になります。
山川酒造のラインナップの中では、比較的スッキリしているタイプで、速醸で仕上げています。
冷やして飲むのがオススメだそうですが、ぬる燗で飲んでいる方も多くいらっしゃるそうです。
感想
「ウチの酒は、どれも同じような味がする」と言われることが多いと蔵元がおっしゃっていましたが…、いやいや、説明いただきながら飲んでみると、それぞれ全く違っていて、飲み比べを楽しませていただきました!
特に、精米歩合が5%違うだけの「利根川育ち 山廃本醸造」と「光東 上撰本醸造」の違いは圧巻でした!!
ちなみに、山川酒造さんでは、今回、御紹介いただいたラインナップの他にも、大吟醸酒や原酒、生酒などもありますので、是非、そちらもお試しください。
蔵元も「好みも人それぞれなので、自由にお酒を楽しんでいただければ」「群馬にはいろいろなタイプのお酒があるので、いろいろ飲んで自分に合うお酒を見つけていただけたら」とおっしゃっていました。
いやぁ、主催者が一番、楽しませていただいたかもしれません。
次は、どの蔵にお願いしようかな…
次回も御期待ください!
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