永井本家さんの火入れ瓶詰め作業

永井本家さんの火入れ瓶詰め作業

「利根錦」「悠」が代表銘柄の沼田市の永井本家さん。

蔵元の永井悠介さんに会いに行く用があり、酒蔵を訪問したところ、その日は瓶詰め作業を行うということで、見学させていただきました。

親子3人による瓶詰め作業。
私が伺った時は「利根錦 普通酒」の瓶詰め作業だったそうです。

冬に搾った日本酒を、1回火入れ作業を行った後、タンクで貯蔵。
出荷時に、2回目の火入れを行って、瓶に詰めて出荷しています。
この2回の加熱処理によって、品質の安定した日本酒が完成するのです。

見学させていただいたのは、まさに2回目の火入れを行って瓶に詰める作業です。

在庫がなくなると、蔵の奥にある貯蔵用の大きなタンクから必要量を小さなタンクに移します。
タンクから管を通して、火が入って熱せられた湯(写真右に見える部分)の中を管が通って湯煎にて火入れが行われます。

その管が瓶詰めの機械(写真左)までつながっています。
写真の左の先には、1升瓶の空瓶が置かれていて、一度、ライトに照らして瓶内部を検査し、瓶詰めの機械にセットしていきます。

瓶に日本酒が詰められた状態のものを作業台に移し、そこで瓶にキャップを取り付けます。
その段階でも、1升瓶を手に持って上に上げ、瓶内部の状態をチェック。

品質に問題がないことを確認した後、栓を密封する機器で、上からプレスして、手前にある水を溜めておいたところに1回通して、1升瓶が6本入るプラスチックのケースに収めていきます。

手前に見える赤いプラスチックのケースがいっぱいになったら、空のケースと交換です。

この後、ラベルを貼って、出荷となります。

手際よく、お三方で作業をされていまして、カッコ良いなと感じました。

こうした作業を見学させていただくと、1升瓶の普通酒も1本1本、丁寧に造られているなぁと実感することができました。

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