大学生の皆さんに、学びを通して「群馬の地酒」、蔵元に出会ってもらうプロジェクト。
2019年度、高崎商科大学の田中敬幸准教授と前田拓生教授に御協力いただき、夏季ゼミに参画させていただきました。
2つのゼミに所属する大学3年生20人が参加。
「群馬の地酒」の4つの酒蔵に参画していただきました。
・聖徳銘醸(甘楽町:「鳳凰聖徳」「妙義山」)の西岡さん
・栁澤酒造(前橋市:「結人」「桂川」)の栁澤さん
・町田酒造店(前橋市:「町田酒造」「せいりょう」)の町田さん
・土田酒造(川場村:「土田」「誉国光」)の土田さん
7月20日、富岡商工会議所での特別公開講座で、導入講義と顔合わせ。
20人を4つのグループに分けて、担当酒蔵を割り振らせていただきました。
導入講義をして、顔合わせをしたら、後は、大学生グループが主体となって、蔵訪問やグループディスカッション、先生方による指導のもと、「群馬の地酒」の消費量が今よりも増えるビジネスプランを発表会で発表していただくというイメージでした。
しかし、田中先生の御紹介で、強力な参画者に加わっていただくことができました。
その方は、文房具専門店「ハイノート」の店舗展開や事務機器を取り扱う株式会社アサヒ商会の徳永大佑さん。
大学で建築を学び、東京の広告代理店で販促企画などに従事された後、結婚を機に群馬県に移住され、アサヒ商会で自社、お客様のマーケティング支援に従事されている方です。
高崎商科大学のサービスデザイン研究会の研究員としても御活躍されていて、田中先生と面識があり、今回のプロジェクトが始まる段階で御紹介いただきました。
大学生グループが、それぞれに酒蔵訪問を行う前後となった8月28日に、「実践特別講座」として、アサヒ商会さんにて、企画の作り方についての講義や会社見学を行っていただきました。
どうやってビジネスプランを作るのか、どういう発想を持てば良いのか、など、自分もとても勉強になる内容で、御参画いただいて本当に良かったな、こういう講義が必要だったなと感じました。
講義の中で、いろいろなものを掛け合わせることから新しいものが生まれるという話もしていただきました。
「清水さんは「群馬の地酒」と「大学生」を掛け合わせようと思いついて、この取組をされているんだと思います」と説明していただき、私のプロジェクトも言語化していただき、「そうそう、そうなんだよ」と思わせていただきました。
人の話を聞いて、想いをカタチにされるのが上手な方だなと思っていたところ、企業のロゴなどもデザインされている話を伺いました。
「群馬SAKE TSUGUもロゴを作ってもらおう!」とお願いして、後日、徳永さんに作っていただきました。(その話は、また後日のブログで)
大学生グループの皆さんは、酒蔵を訪問して、酒造りの現場を見学したり、蔵の方のお話を聴いたりしました。
私も町田酒造店さんへの訪問に同行させていただきました。
自分たちで考えたアイデアを、酒蔵の方や徳永さん、大学の先生の話を踏まえてブラッシュアップして、発表会に臨んでいただきました。
ビジネスプラン発表会は、当初10月12日に予定していましたが、台風の影響で延期となり、11月10日に、高崎商科大学で開催となりました。
当日は、公開講座を聴講いただいた方や酒屋さんなど酒造関係者の方も観に来ていただきました。
私の方から、今までの取組の過程や、最近の「群馬の地酒」のトピックスなどの話をさせていただいた後で、4グループからビジネスプランを発表していただきました。
新しい飲み方の提案や、相性診断による店舗での組み合わせ(ペアリング)提案、インターネットを活用した広報、イベント出店で周知を行って酒蔵訪問につなげる仕組みなど。
グループそれぞれに、メンバー間でいろいろなアイデアを出し合って生み出されたプランだということが感じられるような良い内容でした。
酒蔵の皆さんも真剣に各プランを聴いていただき、質問もしていただきました。
全グループ発表の後、別室にて酒蔵の皆さんと審査を行い、最優秀プランを選定させていただきました。
その後、全体で記念撮影をして終了となりました。
参加していただいた大学生20人に「群馬の地酒」に前向きなイメージが芽生え、何かの時にでも「群馬の地酒(日本酒)」を飲もうという、きっかけ、機会になったと願うばかりです。
酒蔵の方々も、若者から直接、アイデアや意見を聴くことで、改めて、これから若者に飲んでいただくために必要なことを知る機会になったら良かったと思いました。
多くの方の御協力のもとで、初めての大学プロジェクトに取り組むことができました。
今回の内容を踏まえて、来年は、さらに良い内容にして、規模を大きく開催していきたいと思ったのでした。
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