酒造の担当を離れてから、産業経済や福祉の分野で仕事をしていました。
自分は県庁職員として15年勤めさせていただきましたが、その内、９年を産業経済分野、６年を福祉分野で、お世話になりました。
最後の３年間は、商政課という所属で、中小企業の経営支援や、創業・起業を支援する仕事をさせていただきました。
１年目は、庶務業務として主に所属内部の仕事をしていたのですが、上司や先輩から様々なことを学ばせていただきました。
中でも、群馬大学の社会人講座「社会起業家特論」を受講したことが、起業の大きなきっかけになりました。
上司から「勉強になるから受けてみたら」と勧められて、「特に「社会起業家」になんてならないと思うけどなぁ」と思いながら受講しました。
約２ヵ月間、毎週夜に講義があり、加えて、土曜日に１日講義が２回ありました。
１日講義の講師、サッポロビールの元社長、岡さんの講義が自分には衝撃的で、今まで疑問に思っていたことが次から次へとクリアになっていくような感覚で、目から鱗が落ちるようでした。
今まで、あまり学ぶ、勉強することに対して前向きな感情はあまりなかったのですが、それ以降、外部講義や研修の機会があれば積極的に受講するようになっていきました。
商政課２年目からは、創業・起業支援の担当となり、会議や、起業家を招いた講演会を運営する中で、自分自身も大きな刺激を受けました。
企業経営者として常にチャレンジされている話など、参考になる話を伺う機会が多かったです。
まだ起業して間もない方を集めた塾も運営して、魅力的な方々にも、たくさん出会いました。
県の業務の中で、思い出深いのは、埼玉ベンチャーピッチに代理で登壇したことです。
埼玉県やデロイトトーマツ等が主催している「埼玉ベンチャーピッチ」。
農業をテーマに、北関東３県からも１者ずつ登壇してもらう特別版を開催したいとの打診があり、登壇者の選定、調整をさせていただきました。
太田市でオリーブの木を育て、オリーブオイルを作っている「アグリみらい21」の山田さんに登壇いただくことになりました。
埼玉県と北関東３県で同時にプレスリリースをした直後に山田さんから電話があり、台風の影響を受けた対応で、急遽、登壇できなくなった、申し訳ないとの連絡が入りました。
県庁内で協議した結果、当日まで時間もないことから代理の方を立てるのではなく、清水が山田さんに代わって登壇させていただくことになり、実際に、自分で資料を作って、プレゼンを行わせていただきました。
とても褒められたレベルではないですが、当時の自分では、あれが精一杯でした。
まだYouTubeにアップされていましたので、もし良かったら御笑覧ください。
本物の「エキストラバージンオリーブオイル」です！
https://www.youtube.com/watch?v=ba_dVS02JjE&t=8s
「支援する立場」と「実際に自分がやる立場」は全く違うものだということも実感できて、とても良い経験になりました。
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